私が施術中にあまり話しかけない理由。浜松の美容師が正直に書く。

多くの美容師さんは、会話を大切にしていると思います。

緊張をほぐしたり。
距離を縮めたり。
安心してもらったり。

美容室にとって、会話は接客の一部です。
それは、間違いなく大切なことだと思っています。

ただ、私は少し違います。

私は、お客様にとって、“会話”そのものが目的ではないと思っています。

美容室に来る理由は、髪を整えたいから。
扱いやすくしたいから。
鏡を見た時に、少し気分を良くしたいから。
普段の生活や価値観に合う髪型にしたいから。

会話は、そのための手段のひとつです。
私は昔、どんな話題でも、頭の中では髪につながるイメージを自然に膨らませていました。

初めての美容室では、髪とは関係のないプライベートな雑談が少し苦手なお客様もいると思っています。

そのため、

湿気で広がりやすくなりますか。
朝、アイロンを使う時間がなくてお困りですか。
白髪が気になり始めましたか。

多くの美容師さんは、そういうお客様の日常に近い髪の話から会話を始めます。

美容室を出たあとも役に立つ話です。
そういう会話を大切にしていますよね。

私は、自分のプライベートの話はほとんどしませんし、聞くこともありません。

休みの日にどこへ行ったとか。
何を食べたとか。
趣味がどうとか。
仕事は何をしているとか。
これからどこへ行くとか。

もちろん、そういう会話を楽しめる美容室も素敵だと思います。実際、わたしも昔はそうでした。

そこから、うまく髪の話に繋げるというテクニックを使っていた時期もありました。

ただ、

私は会話の距離感があまり得意ではなく、意図せず相手の気分を害してしまうこともあるため、

現在は、そこを接客の中心にはしていません。

その代わり、カウンセリングはしっかりやります。

髪質。
クセ。
頭の形。
普段のスタイリング。
仕事で結べる必要があるのか。
朝どれくらい時間をかけられるのか。

最初に、できるだけ丁寧に聞きます。

ここが曖昧なまま、なんとなく切ることはしたくない。

お客様の「こうなりたい」と、実際にできること。
その間をちゃんと見る。

美容師の仕事は、そこが大事だと思っています。

施術が始まると、私からはほとんど話しかけません。必要な説明はきちんとします。

美容室では、「会話を途切れさせないこと」が接客と思われることもあります。

でも私は、髪を切る時間は、少し静かであってもいいと思っています。

仕事で疲れている人もいる。
人と話し続けて疲れている人もいる。
ただ静かに過ごしたい日もある。

美容室くらい、安心して黙っていられる場所でもいい。

そう思っています。

静かな時間があると、
人は少しだけ、自分に戻れる気がするからです。

それに、私は施術中、かなり髪を見ています。

乾き方。
落ち方。
クセの出方。
毛先の逃げ方。

会話を続けるより、手の感覚や髪の動きに集中していたい。
そのほうが、私は良い仕事ができるからです。

だからといって、無愛想にしたいわけではありません。

カウンセリングでは、必要なことはきちんとお伝えしたいと思っています。
施術中は、こちらから積極的に話しかけることはあまりありませんが、お話しして頂ければ普通に会話もします。
静かに過ごしたい方にも、気を遣わずに来て頂ける美容室でありたいと思っています。

最後のアフターカウンセリングも大切にしています。

今日の髪型は、どう乾かすとまとまりやすいか。
次はどれくらいで切ると扱いやすいか。
梅雨の時期はどう変わるか。
スタイリング剤は何を少しだけ足すといいか。

美容室を出たあと、家で困らないように。

私は、その時間はとても大事だと思っています。

たくさん話す美容室も、きっと素敵です。

でも私は、

必要なことは丁寧に伝える。
それ以外は、安心して静かに過ごせる。

そんな美容室をつくりたい。

浜松で小さなプライベートサロンをやりたいと思っています。

大きな美容室ではなく、静かな場所で。

無理に盛り上げなくてもいい。
沈黙が気まずくならない。
でも、髪にはちゃんと向き合っている。

そんな空気のある美容室です。

会話が得意な人だけではなく、
美容室で少し疲れてしまう人も、安心して来られる場所。

髪を整えることが、
気持ちを整えることにもつながる。

そんな美容室を、
私は浜松で開業準備をしています。

当サロンでは、静かに過ごしたい方にも心地よくお過ごしいただける空間づくりを大切にしています。

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