
浜松の夕方は、少しだけ静かだ。
仕事が終わった人たちは、
車のエンジン音と一緒に一日を閉じていきます。
その中に、
誰にも見えないまま、そっと疲れている人がいる。
鏡の前に座ると、少しだけ緊張してしまう人がいる。
「今日はどうしますか?」
その一言が、テストのように感じる人がいる。
流行を知らないことを、なんとなく感じてしまう人がいる。
無理して話さなきゃいけないので、
終わる頃には少しだけ疲れている人がいる。
ここは、
流行を押しつけない場所。
会話を強制しない場所。
無理に前向きにしない場所。
否定されない場所。
ただ、座っているだけでいい。
眠っていてもいい。
うまく言葉にできなくてもいい。
あなたは、ただそこにいればいい。
浜松のちょっと意外な路地奥に、平屋の小さな古い家があります。
大きな看板もありません。
席はひとつだけ。
窓からはやわらかい光が入っています。
名前は、
「余白」といいます。
余白とは、何もないことでなく、
美しく、さりげなく、整えるための 「間」。
人は、
否定されない場所にいると、自然と呼吸が深くなります。
呼吸が深くなります、顔がやわらぎます。
顔がやわらぐと、その人らしさが戻ってきます。
美容室は、場所を変えるのではなく、さりげなく場所を整えるでもいい。
そう思います。
ここでは、
「もっとく若見せますよ」も
「流行ってますよ」も
無理には言いません。
美しく整えることはあります。
そして、あなたを否定しません。
それは特別なサービスではなく、当然、あって当然のことかもしれません。
静かな浜松の夕方に、一人分の椅子を。
当サロンでは、静かに過ごしたい方にも心地よくお過ごしいただける空間づくりを大切にしています。
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なぜ、静かな美容室をつくったのか
ある美容師に言われた言葉が、ずっと頭に残っている。「技術中に話しかけないのか。客は物じゃなく人だ。会話できないなら客はつかない。君のためを思って言う。美容師を辞めた方が、君の幸せのためだ。」
自販機の下の小銭を探していた美容師
ホットペッパービューティーで新規のお客様をどんどん集め、数をこなして売上を上げていく。それは美容室として正しいやり方の一つです。 でも、私には適合しない。
髪と、美容室のこと
