
ホットペッパービューティーで新規のお客様をどんどん集め、数をこなして売上を上げていく。
それは美容室として正しいやり方の一つです。 でも、
私には適合しない。
やってしまうと、わたし自身が歪んでしまう。
私は初対面の方との会話が得意ではありません。 何を話していいか分からず、気を遣いすぎてしまうこともあります。
だからこそ私は、無理してお客様を集める形ではない方法をとります。
集客のためのホットペッパービューティーはしません。
ブログとSNS、Googleの情報を見て、そこから来てみたいと思ってくれる方が来店される。そして、もし気に入っていただけたら紹介してもらう。
そのような形で、ゆっくりとお客様が増えていく美容室です。
なぜこの方法を選ぶのか。それは、過去の経験があるからです。
昔、私は半年ほど新規のお客様を多く担当したことがあります。1ヶ月で60人ほどの新規のお客様を担当し、1ヶ月の売上はフリーをいれて100万円ほどあげる時もありました。
その時私はあることを試していました。施術中、あえて会話をほとんどしなかったのです。技術だけでどれくらいリピートしてもらえるのかを知りたかったからです。
結果として、大きなトラブルはほとんどありませんでしたが、
ロングからボブへのスタイルチェンジで、一度だけご満足いただけなかったことがありました。
その経験は、良くも悪くも私にとって一つの事実です。
振り返ると、美容師としての道は決して順調ではありませんでした。
若い頃はスタイリストとして働き、多くの後輩もいました。しかし指名のお客様はなかなか増えず、悩む時期も長くありました。
自分を変えたいと思い、パリで1年間過ごし修行したこともあります。
京都の四条河原町では、1日100人に声をかけて美容室に来てもらうこともしていました。1年で125人のお客様を呼び込みました。しかし、また来てくれた方は多くありませんでした。
生活が苦しい時には、自販機の下の小銭を探して回ったこともあります。
決して、うまく進んでこれた美容師ではなかったと思います。
それでも一つだけ言えることがあります。苦しいことが多くても、私は前を向いて生きてきたということです。
そして今、私が思うのは、もう一度美容師として髪を切りたいということです。
多くのお客様を集めたいわけではありません。ただ、私を指名してくれるお客様の髪を切りたい。それだけです。
美容師は、技術だけではなく、人と人との相性もあります。
相性が合わないとき、あの重い空気の中で同じ時間を過ごすことは、誰にとっても良いことではないと考えています。
だから私は、無理をしない美容室を作りたいと考えました。
ゆっくりでいい。お客様が少なくてもいい。
それでも、もし一人でも私を指名してくれる方がいるなら、その方の髪に全力を尽くしたいと思っています。
当サロンでは、静かに過ごしたい方にも心地よくお過ごしいただける空間づくりを大切にしています。
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髪の状態やご希望を事前に共有することで、無理のない施術をご提案できます。
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なぜ、静かな美容室をつくったのか
ある美容師に言われた言葉が、ずっと頭に残っている。「技術中に話しかけないのか。客は物じゃなく人だ。会話できないなら客はつかない。君のためを思って言う。美容師を辞めた方が、君の幸せのためだ。」
自販機の下の小銭を探していた美容師
ホットペッパービューティーで新規のお客様をどんどん集め、数をこなして売上を上げていく。それは美容室として正しいやり方の一つです。 でも、私には適合しない。
髪と、美容室のこと
