
機能しないヘアスタイルを作っていたら——
2回目に来て指名はしない。
シンプルにそれだけです。
人は時間とお金を使って美容室に来ます。
「機能しないヘアスタイルだった」では——
次の予約は入れない。
同じ人にまたお願いしようとは思わない。
特に美容室は、選択肢がたくさんある。
技術の話をするとき——
いつも最後に、同じ問いが残ります。
3回目に来てもらえるか。
1回目は、来てみた。
2回目は、良かったから戻った。
3回目は——
「この人でいい」と決めた人だけが来る。
私は、以前いた最後のサロンで、1回目と2回目の多くを見ることができた。
少しの時間だけ、これから先の希望の光を見た、、、
でも3回目が来る前に、その場所を離れることになった。
ただ——
その場所が、わたしを必要としていなかった。
技法への自信は、あるが途中経過でもある。
つまり自信と答えは、別物だと思っています。
3回目に来るかどうかは——
技法だけじゃない、と感じています。
家で乾かしたとき安定してまとまったか。3回目の予約を入れたいと思えたか。あの場所にいた時間が、心地よかったか。
だから私が本当にやるべきことは——
3回目に来店した時に、2回目と同様に聞くことだと思っています。
「家で乾かしてみて、どうでしたか。」
「気になるところはありましたか。」
その声を、また一つずつ拾っていく。
技術の答えは——
教科書の中にも、同業者の言葉の中にも、ない。
来てくれたお客様と一緒に、少しずつ出していくものだと思っています。
浜松の静かな場所に作る余白は、まだ開いていない。
でも開いたとき——
最初の一人から、丁寧に聞いていきたいと思っています。
答えを急がずに。
「余白」は——
わたし自身のための場所でもあります。
当サロンでは、静かに過ごしたい方にも心地よくお過ごしいただける空間づくりを大切にしています。
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なぜ、静かな美容室をつくったのか
ある美容師に言われた言葉が、ずっと頭に残っている。「技術中に話しかけないのか。客は物じゃなく人だ。会話できないなら客はつかない。君のためを思って言う。美容師を辞めた方が、君の幸せのためだ。」
自販機の下の小銭を探していた美容師
ホットペッパービューティーで新規のお客様をどんどん集め、数をこなして売上を上げていく。それは美容室として正しいやり方の一つです。 でも、私には適合しない。
髪と、美容室のこと
